情熱をもって病院を飛び出し地域で羽ばたけ!
こんにちは、札幌の在宅&かかりつけ医@今井です。
皆さん病院勤務している医療職の方は6,7月の賞与の時期も終わりこれまでの働きを評価してもらいほっと一段落しているところでしょう。
ただ中には「このままこの病院でいていいのかな」とか「何のために仕事をしているんだろう?」って疑問に思う人もちらほらでるのもこの季節ではないかと思います。
自分は病院勤務している医療者はもっと積極的に外に、地域にでるべきだ!とずーっと言っていますが、なぜそのように自分が感じるのか、急性期病院の第一線で働き続けその後に在宅医療の分野でもアクティブに診療し続けてきた経験から少しまとめてお伝えしたいと思います。
理由1:病院では医師を頂点としたヒエラレルキーが絶対変わらないから
まず理由の一つ目はこれですね。皆さん病院で勤務していて楽しいですか?同じ職種の上司からあれこれ言われるのはさておき、何かあったら全て医師の判断の確認・・・・・
専門職にも関わらず自分で判断できる医療の範囲がものっすごく狭い!!
これは病院医療が基本的には医師を頂点とした組織形態をとっているからですが、この基本構造は100年たってもかわらないんじゃないでしょうか?
その点在宅はある程度フラットですよ。
医師の判断が問われることもありますが、各職種は自分でどんどんアセスメントして判断して治療介入していく、という非常にダイナミックな動きをすることができます。医師も療養上の方針であったり治療方針であったりするのを決定するのも一人ではできないため(家族状況や生活背景などの情報は訪問看護師の方がはるかに把握しているため)基本的にはそれらを決定するのは多職種のカンファレンスを行って、ということになります。
病院と在宅の両方を経験した自分が言うから間違いないです。いつまでその狭い領域の活動範囲に籠っているの?外の世界には面白いことがいっぱいありますよ。
理由2:病院にいて自分のやりたいことが実現できますか?
結局病院の医療って全てを以下に無駄なく効率的に回すか、ってことのみに注意が向けられていて余白がないんですよね。
患者さんと話す十分な時間があれば、どのような経歴で生きてきたのか、家族との関係は、治ったら何をしたいのか、病気が治らなければどうするのかなどなど・・・・これらの会話をすることでその患者さんの全体像がリアルに浮かび上がってくるのですが、病院にいては紙の情報をみて理解するのみ・・・そんな状態で感情を込めたケアや医療なんて全くできないですよね。
病院にいて自分のやりたい医療ができますか?少なくとも自分はできませんでしたし患者さんを近くに感じたい、医療職の本当の醍醐味を知りたいと思う看護師や医師であれば病院でしかできないことなんてないことに気がついているでしょう
理由3:地域にはあなたを必要としている患者さんが山ほどいます
現在の地域の医療状況ですが自分でいうのもなんですがきちんと診察やケアができる医療職は非常に限られているのが実情です。
特別なケアは必要としないけれど愛情のあるケアを求めている患者さんは本当に山ほどいます。
医療職として求められているかどうなのかよくわからない場所(=病院)で働くより患者さんから本当にひつようとされる場所で働くことって大事ではないでしょうか?
花はどこでも咲く訳ではありません。咲く場所を選んで花開きます。あなたは自分が咲く場所をきちんと考えていますか?
理由4:在宅では独立の道がある!
皆さんはどこかでこう考えたことはあるのではないでしょうか?
「自分が経営者だったら・・・・するのに」とか「一度は自分で思うぞんぶん患者さんのための医療機関作ってみたい!」とか・・・・
正直病院でいくらキャリアを積もうともそんなことは夢物語です。がしかし在宅医療の現場では可能です。在宅医療のクリニック、訪問看護ステーション、居宅介護支援事業所、デイケア、住宅などなど・・・・キャリアの積み重ねがそのまま独立の道につながることが多々あります。
在宅では積み重ねたキャリアが無駄にならない、これだけとっても本当に魅力的ではないでしょうか?
などなど自分が思うままに病院から地域に飛び出すことのメリットを書き出してみました。
自分がしたいことはなんなのか?
医療の世界で実現したい事は何か?
今の環境で満足していいのか?
もっと自分は成長できるのではないか?
そんな現状への疑問の気持ちが強い医療者には是非在宅医療の現場で働くことをお勧めします。さぁ病院を飛び出して地域で羽ばたこう!
当院の2018年上半期の診療実績を知りたい方→こちらをどうぞ!
現在当院の勤務に興味のある医師募集中→こちらをどうぞ!
開業に興味のある医師も募集→こちらをどうぞ!
外来や訪問看護、地域で活動したい看護師さんも→こちらをどうぞ!
南区の分院で医療事務の方募集しています→こちらをどうぞ!
「在宅療養支援診療所の開業、経営、運営の教科書」書いてます→こちらをどうぞ!