公開日:2018年07月18日

在宅の現場で一番大変なことは「家族を支援すること」

こんにちは、札幌の在宅&在宅緩和ケア医@今井です。

連日の訪問診療ですが色々な病気をベースにもっている様々な患者さんを診察しています。

特に病気によって診療するしないって決めている訳ではないので本当に珍しい病気であっても病院の専門医の先生と連携とりながら診療していますし、認知症や脳出血後遺症などのありふれた病気に関しても患者さんや家族がどうしたら楽に過ごせるかを大事にしながら診察をしています。

さてそんな患者さんの在宅療養生活の支援を医療側から行っている時に、一番大変なことはなんだろうか?と振り返ってみると、やっぱり

「患者さんの家族を支援すること」

これが現時点では一番大変だなっていうのが実感としてあります。病気、疾患の管理に関しては特別に大変なこととかできないことって実はないんですよね・・・

 

 

家族の介護負担軽減をしなければ在宅での生活が継続できない・・・しかし医療的な問題であったり介護的な問題であったり、さらにはそこに金銭的、家族間などの問題なども複雑にからみあったりした場合って本当にどう関わっていけばいいのか困ること多々あります。

結局その状態が続くと自宅での生活はもう無理だ→特養やサ高住などに入所、となってしまう訳でしてどうにかしてこの課題をクリアしていきたいんですが、いかんせん医療者のみでは中々できることは限られるのが現状です。

介護保険に関してもそれだけで全てをカバーすることができる、っていうのは現実中々難しいですよね。

 

 

今後ボランティアの方の組織化や地域での人的資源の掘り起しなど、介護保険+αの、地域の人が協力してやっていけるような組織を早々に作っていかなければ自宅で要介護の人が快適に過ごせていく体制はつくれないのではないかなと思っています。

これからの在宅医療の現場での課題は「家族の支援をどうしていくか」これにつきると思いますが皆さんの周りでは何か特別な取り組み始められていますか?早く行動して準備しないと時間はあまり残されていないかも知れないですね・・・

何かいいアイデアあれば教えてくださいね。

 

 

 

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