公開日:2018年07月14日

今自分が医学生ならどのような卒後研修、キャリアパスを考えるか?

こんにちは、札幌の在宅医@今井です。

最近は某医大の裏口入学の話など話題となっていますが、確かに医師になってしまえば学歴などはあまり重要ではないのは事実ですね・・・どうやって入ったかより、どのようなキャリアを積み重ねるのかの方がよっぽど重要であるってことは医学生や医師なら誰しも理解できると思います。(別に裏口入学勧めている訳ではありませんので)

ということで今自分が医学生ならどのような卒後研修やキャリアパスを考えるのかを少し考えてみたいと思います。

医学生の卒後のキャリアを考える

結論から書きますが、1番大事なことは何を自分はしたいのかを明確にすること、そして2番目には人がしていないことをするということだと自分は考えています。

少しだけ自分を例にとって考えてみます。

自分が医学生~医者になってからの進路の決定を改めて振り返ってみると一番意識していたことは「やるからにはその道を極めるくらい没頭する」ってことと「人がしていないことをする」ということでした。ここで人がしていないことをするっていうのを意識しておいて良かったと今でも思っています。

ちなみに自分がした選択は

・卒後に脳神経外科を選んだ

→外科が好きというのもありましたが学生100人中脳神経外科にすすむのが2人くらいしかいなかったっていうのも影響しています

・研修先で敢えて地方の病院を選んだ

→先々のキャリアを考えたら都会の研修病院であくせく切磋琢磨するよりも、むしろ早々に脳外科の診療に従事できる(その病院は他科の研修しながらも脳神経外科の研修や手術に参加OKだったんです)ところで脳外科医のキャリアを早く歩み始めたいと思ったの一因です。

人の少ない自由度の高い研修先を選んだことのメリットは今振り返ってもあったかと思います。

・脳神経外科から在宅医へ進路を変えた

→手術のみを追求する医療に???を覚えたのが一番ですが、それ以外にもやはりその頃にはまだ十分普及していなかった在宅医療をしたいと思ったのも「やっている医師がいなかったから」というのも一つの理由です。人と同じことをしていたら短期間でクリニックがここまで大きくなることもなかったでしょうし、いい仲間、スタッフを集めることもできなかったでしょう。

 

と言う訳で医学生の皆さんにはまずは当たり前ですが何をしたいのかを明確に具体的に決めること、人がしていないことをすることをお勧めしたいですね。

自分が今医学生なら研修先はあえて研修医が選ばないであろう在宅医療を早期から学べる環境に身をおくと思います。

これから先まず間違いなく日本国内で医療活動をするにあたり在宅医療についての理解は避けては通れません。

早期から在宅医療の理解を肌感覚でしておくことは非常に重要なベースを自分につくることになると思います。

別に2年くらい専門科での研修に進むの遅れたってたいしたことないし、それよりその期間で身に着く在宅医療の知識や経験こそが他の医師が持ちえない貴重なものと必ずなるはずです。さらにそんな知識があれば他の医療職からも重宝されますし、病院自体を色んな角度から、外部目線から批判的にも吟味することができるようになります。

しかもこの分野ってAIなどの技術が進歩しても必ず医師が不必要になるってことはあり得ませんからね。

 

もう一つの選択肢としてはMEDIVAのように医療の世界を中と外から変革する活動を行っている企業ですかね。これからは医療は医療機関のみならずどんどん外部のスタートアップ企業者やTECH系の企業とコラボしながら変化していくことは間違いないと思います。

その第一線で医療知識をもった医者の目線をもちながら活動するのって非常にチャレンジングな体験できんじゃないかなと思いますよ。

 

さて自分は今学生ならそんな風にキャリアを考えるかなと思いました。皆さんならどう考えますか?

 

 

当院の2018年上半期の診療実績を知りたい方→こちらをどうぞ!

現在当院の勤務に興味のある医師募集中→こちらをどうぞ!

開業に興味のある医師も募集→こちらをどうぞ!

外来や訪問看護、地域で活動したい看護師さんも→こちらをどうぞ!

南区の分院で医療事務の方募集しています→こちらをどうぞ!

「在宅療養支援診療所の開業、経営、運営の教科書」書いてます→こちらをどうぞ!