公開日:2018年06月25日

医師の犠牲を前提とした経営をしている病院は今後必ず淘汰されるでしょうね。

こんにちは、札幌で診療所を経営している医師@今井です。

医師の犠牲を前提として経営している病院ってまだあるんですよね。正直いい加減見直さないと医師から愛想つかされるのは時間の問題ですよね。

毎日新聞の記事で医師の働き方に関しての記事を見つけました。

首都圏・総合病院の医師悲痛 当直明けも分刻み 「長時間労働、野放し状態」

働き方改革関連法案には、終業と始業の間に一定の休息時間を確保する「勤務間インターバル制度」が努力義務として盛り込まれた。医療現場では、医師や看護師の過労は医療の質の低下やミスにつながるとして、制度の必要性が叫ばれている。首都圏にある総合病院で、医師の働き方を追った。【市川明代】

 午前7時15分に起床した当直勤務の男性医師(43)が、疲れ切った表情を見せた。この病院の当直は2人体制。夜間・休日の救急患者は多く、仮眠はほとんど取れない。

 前夜に男性医師は、3カ月の乳児の頭部打撲の診察、食物アレルギーの患者への対応が続いた。さらに救急搬送された高齢者の入院措置、血圧が低下しショック状態となった入院患者への処置……と追われ、休めたのは午前4時半。「患者さんの前で眠そうな顔はできないですよね」と言う。

 当直明けも分刻みのスケジュールが待つ。午前9時15分、研修医の受け持ち患者の治療経過を確認。「この患者さん、こんなに薬必要?」「見逃すと、何年か後にがんで亡くなってしまうということもある。ここはしっかり調べたほうがいい」。医師の卵たちに、かみ砕いて説明する。

 午前11時過ぎ、入院患者の家族との面会。高齢で衰弱が激しいため、最善を尽くしつつ無理な延命措置はしないことを確認する。

 同20分、透析導入に向けた手術を翌日に控えた男性と面談。術後合併症の可能性などについて伝え、同意書にサインを求める。

 20分後、自身が主治医を務める患者を巡回。午後0時半、担当科の医師を集め、患者の治療方針を協議する。

 一息ついたのは午後2時前。その後も午後8時近くまで、カンファレンス(会議)などに追われた。「さすがに疲れました。36時間、同じパフォーマンスを維持するのは不可能です」。当直明けに外来診療が入っている日は精神的な負荷も増す。当直は月5回程度。疲労を引きずったまま次の番が回ってくる。

 厚生労働省は「医師の宿直」について「ほとんど労働する必要がない」場合に限り、労働時間に含まないものと認めている。だが、当直の医師がほとんど寝ずに働いていても、残業代や夜間の割増賃金が支払われず、労働基準監督署から未払いを指摘されるケースが相次いでいる。医師の働き方改革を進めるには、医師の確保や診療報酬引き上げの議論が避けて通れないため、後回しになってきた。

 男性医師は言う。「ほとんどの医師は、長時間労働を野放しにされた状態で患者を診ている。このままでいいはずがありません」

 

 

前回の記事でもいいましたが、これって医師の働き方改革っていうよりは「病院がどう医師を働かせるか」っていうことを変える気があるの?っていう方が大きな問題ですよね。

関連記事医師の時間外労働が減らないのは、病院管理者の働かせ方改革がすすんでいないから!

医師の働き方をどう推奨したって結局その病院が医師の働かせ方を変えない限りはどうしようもないですよね~・・・・

多分今後医師の働き方は色々話はでるでしょうが、結局は病院経営者にとって都合の悪い話がそんなにラディカルにすすんでいくはずがありません。

まあでもこんな医師の犠牲の上に成り立っている病院経営であれば、そう遠くない将来に淘汰されるのは確実でしょうね~。

 

 

結局は自分で自分の身を守るためには何か行動しなきゃいけないでしょうね。行動しなければ現状の環境のままで仕事をするのみ!!

というかもうそんな勤務を強いる病院は早々に見切りをつけてもっと医師を大事にしてくれる医療機関にうつった方が絶対いいですよ。まっとうな医療機関なら医師は必ず大事にしてくれるにきまってますので・・・

 

実力ある医師ならいい環境を求めて行動してみてはどうですか?自分の人生は自分で選択して行動してくださいね~・・・

 

 

 

 

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