公開日:2018年03月06日

訪問看護の経験が病棟や外来での看護にも役に立つ7つの理由

こんにちは、本日も朝7時から外来中@今井です。

当院の外来看護師さんと話していると<訪問看護を経験することは病棟や外来で働いたとしてもとても役に立つ経験だよね>っていう話がでましたので少しそのことを書いてみたいと思います。実際医師としても在宅医療をすることが外来診療にもプラスになっているなと感じるので看護師さんも同じでしょう。以下訪問看護の経験が外来や病棟でプラスに働く点です。

訪問看護の経験が病棟や外来でも役に立つ7つの理由

①常に利用者(患者さんや家族)目線となる

訪問看護の現場で家族の考えや患者さんの考えに接していると、また一人の人間として患者さん達に接していると、外来や入院した患者さんの目線がどこをみているのか、何が不安なのか、その人の目線がどこの向かっているかを常に気になるようになります

②生活がどうなっているのか、本当の問題はなんなのか気になるようになる

訪問していると医療より大事なことがたくさんある、ということを理解するようになるためその人の生活がどうなっているのか、本当の問題はどこにあるのかなってを気にするようになります。

③介護の相談や生活の相談もより実践的なアドバイスができる

病棟や外来勤務の経験だけの看護師さんより介護保険の知識や活用方法、自宅でのケアに必要な実践的な方法に熟知しているため受診した患者さんに関してもその人の状況に配慮したより実践的な看護アドバイスができるようになります。

④認知症の患者さんや家族のサポートが上手になる

在宅での訪問看護をすると理解できるかと思うのですが、認知症の患者さんのケアがとても楽しくなります。これらの患者さんの外来でのケアやサポート、家族の方への支援がより愛情をもってできることが可能になります。

⑤問題意識をもって行動できるようになる

基本的には訪問看護は受動的な看護ではなく周囲に積極的に働きかけていく能動的な仕事です。そのためある程度訪問看護の経験があれば問題があればそれに気がつくようになる、周囲に積極的に問題提起をし解決にむけて行動ができるようになりますね。

⑥医療とお金の感覚がわかる

概して病院のみの勤務であればかかるお金やコストについて深く考えないで過ごしてしまいがちですが、在宅していると一般の人がどの程度医療や介護にお金をかけられるのか、経済的にどのように医療をとらえているのかを理解することが可能になります。

⑦看護が楽しくなる

これはもしかしたら人それぞれかも知れませんが、在宅の経験があって外来や病棟での看護をやってみると、今まで気がつかなかったことがぼろぼろでてきて新しい看護を体験することができます。結果仕事に深さがでてくるので仕事自体が楽しくなってくると言っていました。

 

どうでしょうか?訪問看護の経験のある看護師さんがどんどん増えれば現場の医療の質や患者さん家族のホスピタリティも上がりますし結果として診療所や病院の評価も間違いなく上がるはずです。訪問看護の経験のない医療機関でもどんどん始めてみることをお勧めしますがいかがでしょうか?

皆さんはどう考えますか?よければ御意見くださいね。

 

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