公開日:2018年03月03日

鎮静しながらの透析治療:腎不全の患者さんの終末期医療とACP

こんにちは、認知症患者さんの診療が好きな在宅医@今井です。

先日ある病院から患者さんの在宅医療を依頼されました。よくよく診療情報提供書を読んでみると「認知症があり透析の際に安静が保てないため毎回鎮静しながら透析加療を行っております」との文章・・・・

自分なら透析の対象外と考え即刻中止の方向に話をもっていくでしょうが家族の強い希望だそうでしばらく継続していきますとのこと。おそらくは

本人の考え→中止

医療者の希望→中止

家族の考え→継続

となっているのではないかと思いますがこれこそまさに終末期医療におけるACPの重要性を示している一例ではないかと思います。周囲のとりまく多職種と本人や家族が事前に体調変化時にどうして欲しいか確認しておく、このプロセスがないと結局は家族の気持ちだけで意思決定することになっていまいますよね・・・

また医療としても透析の適応は既にないが家族の意思がある限りやめる事ができない現実をどうするのか、今後透析患者さんの終末期医療についてはACP、医療処置含めどんどん議論が必要だと考えますがいかがでしょうか?

 

皆さんの周囲でも鎮静しながら透析されている患者さんいませんか?皆さんはこの問題どう考えますか?

 

 

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