公開日:2018年02月05日

地域包括ケアに向けての調剤薬局改革~薬剤師さんの働き方を変える6つのポイント

こんにちは、薬剤師さんに期待している在宅医@今井です。

さて表題の如く地域包括ケアシステムにおいて薬剤師さんの役割は非常に重要になるため現在の仕事から大きく改革する必要があるのではないかと個人的には考えています。現在の門前の仕事のみでは正直他職種からの期待には薬局、薬剤師さんは答えられないのではないか・・・・・と心底危惧しています。

ということで在宅医の今井が地域包括ケアに向けて、調剤薬局さんの薬剤師さんの働き方の改革案を勝手に考えてみました!!皆さん、特に薬剤師の皆さんはどう考えるのかご意見頂ければと思います。

以下宮の森の在宅医@今井が考える調剤薬局の薬剤師さんの働き方改革の6つのポイントです

1医師への積極的な処方設計へのフィードバック!

2調剤はフィジカルアセスメントを大事に!

3多職種へ薬の教師としてどんどん情報発信しよう!

4在宅医療が求められている業務と認識しよう!

5ケアの実践者としても活動していこう!

6連携の中心になるように動いていこう!




まずは上からみていきます

1医師への積極的な処方設計へのフィードバック!

そもそも薬剤師さんの仕事は医師の下請けでは全くありません。医師とは違う視点から患者さんを評価し処方が正しいかどうかを評価する、そしてOKなら調剤する、これが正しい職務ではないでしょうか。なので処方設計へのフィードバックがない仕事は基本的には厳しい言い方ですが個人的には駄目だと思います。薬剤師さんのアセスメントをきちんと処方設計にフィードバックする。この役割って絶対これから重要になると思います。後述するようにそのためにはフィジカルアセスメント能力は必須ですが・・・

2調剤はフィジカルアセスメントを大事に!

これまでは薬剤師さんは生活面を中心にいかに服薬を正しく行ってもらうか、を考え調剤の工夫をされてきたと思います。ただ医療者が絶対的に少なくなる地域包括ケアのこれからの時代では服薬までの過程に関わるのではなく服薬後の変化までもきちんと評価することが求められます。その仕事は看護師や医師に任すのではなく薬剤師さんがすべきと思いますがどうでしょうか???服薬後の評価にはフィジカルアセスメントがきちんとできることが欠かせません。これからの調剤は当たり前のようにフィジカルアセスメントをベースとした評価が必要、もしくは他の職種から求められるのではないでしょうか?

3多職種へ薬の教師としてどんどん情報発信しよう!

2の続きですが得た情報を自分でもっているだけでは全く意味がありません。他職種への積極的な情報発信が絶対的に必要となります。端的に言えばアウトプットのない薬剤師=何も知識がない薬剤師、と評価されるかもしれません。予想される副作用、診て欲しい観察点、自分で診た情報の発信などどんどん情報を発信することも必須だと考えています。

4在宅医療が求められている業務と認識しよう!

現状では対人業務の最前線は在宅医療の現場です。是非調剤薬局に勤務している時でも在宅こそが薬剤師のフィールドと考えて行動してください。厳しいですが店舗にこもっている薬剤師さんは浦島太郎だと言われても仕方ありません。積極的に店舗からでて活躍の領域をどんどん広げていきましょう!

5ケアの実践者としても活動していこう!

薬剤師=調剤、という固定観念は捨てましょう。実際にその立場でしかできない患者さんや家族のケアという仕事も絶対あるはずです。自らがケアの実践者としてどう地域や店舗でふるまうべきか、きちんと自分の中で考えて是非行っていってください。必ず理解者は地域にはいます。

6連携の中心になるように動いていこう!

入院⇔外来⇔在宅と提供する医療の場所により現在では医療者がどんどん変わります。唯一患者さんが元気な時から関わっていて変わらない関わりなのは薬剤師さんです。医療のみならず介護の情報にも精通し地域の医療資源や介護情報をどんどん患者さんや家族に提供していきましょう。また関わる医療者や介護者が変わる中で、唯一変わらない医療者として多職種連携には積極的に関わっていくようにしていきましょう。

 

どうでしょうか。こんな薬剤師さんが増えれば面白くなるな、もしくは多職種に必要とされる薬剤師さんはこんな役割になるはず!!そんな視点から薬局薬剤師さんの働き方改革案書いてみました。

皆さんはどう考えますか?是非教えてください。お待ちしています。

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