公開日:2018年01月03日

2018年以降の在宅医療をとりまく変化について

今日は朝7時から昼の診察終了時までノンストップでの診察でした・・・

 

こんにちは、インフルの患者さんと感染性胃腸炎の患者さんがあふれかえっていた今日の当院の外来でしたが、明日からは病院の外来も開始するためにいつもの少し落ちついた外来に戻るでしょう・・・・何とか休みは乗り切れた感じです。

さて今年2018年は在宅医療にとってとても変化のある年になると個人的には思っています。どんなところが変わるのか、今現時点で自分が予想している<2018年以降の在宅医療をとりまく変化について>書いていきたいと思います。

まずは在宅療養支援診療所ですが、機能強化型とそれ以外の在宅療養支援診療所の診療報酬上の評価がさらに拡大していくのではないかと思います。そのための機能強化型が機能強化型であるための条件として、診療範囲内での体調変化した患者さんの往診対応が無条件で求められてくるのではないかと予想しています。

一方施設在宅をメインに行う在宅診療所は条件的に機能強化型となることは難しくなることが予想されます。居宅療養指導管理料が減点されることもあり経営はかなり厳しくなるでしょう。正直2018年で訪問診療をやめる診療所もでてくるのではないかとも思っています。

つまり在宅療養支援診療所は以下の二つの分類にかなり明瞭にわかれていくのではないかと予想します。

①は機能強化型として生き残るのであれば重症度の高い、医療依存度の高い在宅患者さんを一生懸命みていく診療所

②として施設の在宅医療をメインとしていく。点数としては安いけれど1日100人とか数をみていく診療所

こんな感じで在宅の診療所としての機能も分化していくと考えています。外来メインで在宅を少しだけ診ている診療所もなくなりはしませんが少数とはなっていくと思います。(医師会はこちらの診療所を大事にしたいと考えているようですが正直需要に耐えうるシステムとはなり得ないのではないかと感じます)

 

 

病院も機能分化が進みます。①高度医療を提供する特定機能病院②地域包括ケア病院③慢性期メインの病院(介護医療院併設)の3通りとなると思います。このうち②,③の病院に関しては在宅医療を自ら行うことになると思います。というかやらなければいけなくなるような時代となるでしょうね・・・

 

訪問看護ステーションに関しては言うまでもなく大規模化が進むのと病院からの訪問看護が本格化してくるでしょうね。7対1や10体がとれなくなった病院は余った看護師さんを手放さず外来や訪問に回すでしょうから。こうなると特色のない小規模の訪問看護ステーションはやっていけなくなる時代もくるのではないかと予想します。

 

診療所や病院、訪問看護に上記のような変化が起きるとなるとどうなるか・・・・・・おそらく地域での医療機関の寡占化がどんどん進む形になると思います。同じグループ内でのみ患者さんをやり取りし、そのグループに所属しない限りは経営できなくなるような時代・・・医療法人もどんどん合併されて大規模化していくのでしょうね。

二極化する在宅療養支援診療所

病院からの訪問診療と訪問看護

地域における医療機関の寡占化

 

ずばりこの3点を2018年以降の変化として予想します。皆さんの意見はどうでしょうか?ご意見おしえてください。

 

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