公開日:2017年11月11日

がん治療中の患者さんが自宅で安楽に過ごすために必要なこと

今日は結構患者さんが多く来られていますね・・・・

 

こんにちは、前回の記事がプライマリー領域のことを書いたので、今回は「がん治療中の患者さんが自宅で安楽に過ごすために必要なこと」について簡単に自分の経験を振り返り書いてみたいと思います。

まずは治療中の方ですが多くはPS(Performance Status)がいい人が受けていられると思います。が最近は結構PSが落ちた方でも治療継続となっていることが多いので両者を分けて考えてみたいと思います。

まずはPSが良くて治療中の方、この方達は介護保険の適応は受けていないことが多いと思われますので、訪問看護師の導入はおそらくはされていないと思います。

この方達が治療中に自宅で安楽に過ごすためにはもちろん一番は主治医の先生や外来看護師さんにつらいこと、困っていることを隠さずにきちんと話することですね。単純ですがそれが一番です。それで対応してくれない医療者はいないでしょう。それでも突発的に便秘や熱発、嘔吐などで困ることがあるのであれば医療保険でも訪問看護師さんを入れることができますので、遠慮なく病院のSWさんにご相談してください。

PSがやや落ちて来ている方、中心静脈や在宅酸素を導入している方、hand-foot-syndoromeなどを来す可能性が高い化学療法を受けている方が自宅で楽に過ごすためには、絶対に訪問看護師さんの導入をお勧めします。(訪問診療より必要度高いと思います)

日常生活のこと、リハビリのこと、介護保険のこと、諸々訪問看護師さんならうまく調整してくれるでしょう。

ただどうしても医療費にお金がかかり介護保険の訪問看護のお金がだせない、とか諸々あって訪問看護を導入しない方に関しては、最低限ケアマネさんを選ぶ時に以下となるようにしてみてください。そうすれば困ることも少なくなるかも知れません。

①ケアマネさんの元の職種が看護師さんであること

②訪問看護ステーション付属の居宅介護支援事業所のケアマネさんを選ぶこと

理由は①は看護師さんのアセスメントがケアマネさんから受けられ医療上の相談もできますし②に関してはこのようなケアマネさんなら看護師さんの考えも理解していますし、何より何かあったときに看護師さんの導入をすぐ受けることができます。

 

どうでしょうか?他にも色々TIPSはあるのですが、参考になったでしょうか?

ちなみに上に書きませんでしたが、できれば大病院だけでなく小回りの利く、なんでも相談でき、かつ在宅での緩和ケアにも精通した診療所にも早い段階から受診することをお勧め致します。きっと力にはなってくれると思います。当院もそのひとつです・・・・・

 


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