公開日:2017年04月17日

本当に必要とされる医療とはなんなのか

今週も前向きに頑張っていきたいと思います。

 

こんにちは、週末は半年ぶりに家族で札幌から外に出ていました。小樽の水族館にいったんですが結構な人が出ていましたね。

↓子供も3人楽しんでいました(4人目は爆睡です)

b

↓魚って群れで泳ぐところみると結構感動する美しさですね

c

↓外ではトドのショーをみてきました(けっして手前の人の頭を撮影したかった訳ではありません・・・・・)

a

 

本当に久しぶりに家族で札幌外にでましたがこんな時間もやっぱりたまには必要ですね。週末に自分の担当患者さんで亡くなった患者さんいらっしゃいましたが、自分は札幌にいなかったので当番の先生に対応して頂きました。ただやっぱり主治医としては自分が診てあげたかったというのが本音のところ・・・・ここのところは葛藤がありますが今回看取りを自分でしてあげられなかった患者さんの所には必ず後日御焼香あげに伺いたいと思っています。

チームで在宅医療をしていると一人でしていた時はまた違ったことで悩むことが多々あります。それでも自分は”ある程度の少数の在宅医チームで患者さんをみてあげること”が一番札幌で自分達が患者さんに貢献できることだと信じてこの道を進んでいきたいと思います。

 

さて本日の医療ニュースはこちら、特養に関しての記事です。当院は直接は特養に関わることは現時点ではないですが、現実的には特養って在宅医療の中では重要な役割を果たしています・・・・その周辺状況の記事ですので気軽に一読ください。

ワタキューメディカルより

短信:特別養護老人ホームの待機者減、その真相は? http://www.watakyu.jp/archives/4871

特別養護老人ホーム(特養)への入所を希望して入れなかった待機者は、2016年4月時点の厚生労働省調査で約36万6千人であったと、3月27日発表された。これは前回調査(13年10月)より16万人近くの減少であった。

特養は全国で約9500か所あり、入所者は現在約57万人。有料老人ホームやサービス付き高齢者住宅と比べて総じて利用料が安いために、入所希望者は多く、前回調査では待機者は約52万4千人にのぼっていた。

待機者減少の理由を分析してみると、まず最大の要因は、介護の必要性がより高い中等度の要介護者を支える機能重視の観点から、2015年4月から新規入所者を原則要介護3~5の人に限るとする入居要件の厳格化の制度改正が行われたこと。このため比較的軽度な要介護2以下の高齢者が入居できなくなったことが挙げられる。その結果、要介護1~2の人からの申し込みが減り、待機者は、約7万1千人。これは今回の減少数約16万人のうち約11万人を占めている。

(ただし、要介護1~2で認知症や家族による虐待など在宅での生活が困難であるやむを得ない事由があると判定会議で認められた場合は、新制度下での特例対象となった。)

厚労省によると、地方自治体によっては調査時点では特例入所対象者の数を把握できていない場合があるが、この点を踏まえた上での集計で7.1万人となっている。

また、1人が複数の施設に申し込む重複申し込みが多いほか、待機中の死亡のケースもあり、待機者減の数字に影響している。

厚労省では、こうした重複申し込み等の排除をさらに徹底し、入所申し込み者の実数により近い集計を行っていく方針だ。

このほか待機者減の背景として、介護保険の利用者負担増もあると思われる。 1部のサービス利用料の1割から2割への増、特養入所費や食費の軽減措置削減などもある。サ高住など最近急増している民間施設への入居もある。国は今回の調査の結果として、入所枠に対する入所者の数、特養の実際の稼働率は97%としている。

実際、数字の裏にはさまざまな原因が隠れているのだろう。そこに本当は行き場のない、さまよえる高齢者急増社会の実像が潜んでいなければいいが。

 

 

数字の裏・・・・・この言葉の意味は深いですね。自分達も表層の数字や言葉に惑わされることなく本当に必要とされる医療とはなんなのか、現実のみならず資料を通しても突き詰めて考えていく必要あります・・・・・