公開日:2017年03月31日

ICTは大事だけれども

こまぎれの時間を利用して本日2度目の更新です。

 

日本の人口の4人に1人が65歳以上といわれるこの時代、人口減によるマンパワーの制限や医療の利便性のさらなる向上のためにICTの利用が最近積極的に巷のメディアの口の端に上がっていますね。

↓ちなみにICTの定義はこちら http://www.nurse-happylife.com/138/  (ここがわかりやすかったので引用です)

Information and Communications Technologyの頭文字を使用した単語です。情報と通信に関する技術全般のことを指した言葉で、情報技術全般のことを表現するIinformation technology(IT)に、通信技術のcommunications を加えたものになります。ICTは、今後ITに代わって使用されていく言葉とされています。

医療分野へのICTの導入は近年活発になってきています。通信技術の発達によって高速で大容量のデータをやり取りすることが簡単となり、会社の規模に関係なく沢山の企業が医療に特化したICTビジネスを新規事業として立ち上げています。

医療現場での具体的なICT導入例としては、電子カルテによる患者情報の管理や病院間での情報共有、ネット回線を使用しての遠隔医療や、また医療事務での膨大な事務作業の軽減や効率化などがあげられます。

医療へのICT技術の浸透に合わせて、医療スタッフもこのような情報技術に関するスキルも求められているといえます。

 

さて医療の現場でのICTの活用といえば診療所レベルでいえば電カルや地域の医療ネットなどありますが、最近さらに話題なのが遠隔診療ではないでしょうか?そのことがまとめられている資料みつけましたので皆さんと一緒にみてみたいと思います。

日本医療政策機構 2016年医療ICTに関する意識調査 http://www.hgpi.org/handout/%E5%8C%BB%E7%99%82ICT%E4%B8%96%E8%AB%96%E8%AA%BF%E6%9F%BB2016%E5%A0%B1%E5%91%8A%E6%9B%B8_JPN_20170328.pdf からまとめの1スライドだけ

1a

つまり国民の半数が、対面診療の価値≒遠隔診療の価値、と考えているっていうことがわかりましたね・・・・これって医師としては少しさびしいですね。自分としては対面で診察する時って色々その人の表情や雰囲気をみつつ、対面でしかできないことや生活指導をしているつもりです。ただ薬をだして終了、ってしている訳ではないんですが・・・確かに働きながら通院するのって大変なのはわかりますが、対面診療でしかできないことって絶対あるはず・・・・・自分としてはその付加価値がある、通院してもいいって思ってもらえるような診療を今後もしていきたいですし秋から開始する外来でも行っていきたいですね。

 

医師(看護師もそうですが)と患者の関係ってもっと・・・・なんていうんでしょうか、ウェットな関係であるべきじゃないかって思いますが皆さんはどう考えますか?ICTは大事だけれども、そこは崩したくないですね。