公開日:2016年07月28日

在宅医療に興味のあるMSWの募集、継続しています

建物の図面、ずっとみては色々考えているんです・・・・

こんばんは、今日は朝から患者さんの深夜往診していましたので寝不足気味・・・・(こういう時に限って前日寝るの遅いのってなんかあるんでしょうかね)、また札幌は珍しくしとしとと雨がこの2日間程降り続いており、ずっと湿ったいやーな天気となっていました。そうなるともちろん移動の車内では・・・ええ、どうしたってエアコンつけてしまいますよね。そのため車内があまりにも快適すぎ&寝不足のダブルアタックで移動の時間は爆睡していました。そんなんで仕事日中の分こなしてから更新なので本日はこんな夜の時間になったんですが・・・仕方ないですね。

さていきなりですが冒頭にある通り、現在新たなクリニックの建物の図面を検討中です。この1年程、現在の診療所はかなり手狭となりつつあり、30数名のスタッフが働くのはもはや限界となっておりました・・・・・(まさしくタコ部屋となりつつあります) 、またこれまでは実質訪問診療のみの医療対応をしてきましたが、やはりこれからは地域の中でかかりつけ医として医療へのゲートオープナーとしての機能をより強めることが何よりも必要なんじゃないか、そのためにはやっぱり外来も必要ではないかぁとひそかに考えておりました。今回たまたま宮の森内で場所がみつかったため、移転を契機として在宅と外来を組み合わせた診療を始めてみたいと思っています。移転後の診療所のコンセプトは①地域のかかりつけ医、地域で活動する看護師、コミュニティの問題の相談に介入できる連携室②場所を問わない診療(外来、在宅どちらでも対応する)③日時を問わない診療(今までもそうだけど土日でも、夜間でも必要な人を診ていく)、かなと個人的には考えています。

これからの地域包括ケアの中で求められる診療所の役割を自分なりにしっかりと考え来年の移転の準備していきたいと思います。

ってここまで長く書きましたが、現在在宅医療に興味のあるMSWの募集、継続しています。(結局今日はこれがいいたかったんです!!)今年ももちろそうですが来年度も当院は独自の活動を多職種(医師、看護師、SWやケアマネ、薬剤師さん、医療事務さんも)で行っていきたいと思いますので、興味のある方いましたら是非是非ご連絡ください。見学も随時受け付けますので・・

これから移転に関しての話題は少しずつブログでも触れてみたいと思いますので興味ある方は継続してみていってください。

 

さて本日の医療ニュースはこちら。国立がん研究センターから「がん患者に対するアピアランスケアの手引き」が8月1日に発行されます。興味のある方は是非内容確認してみてください。

「がん患者に対するアピアランスケアの手引き」 http://www.ncc.go.jp/jp/information/press_release_20160727.html

「がん患者に対するアピアランスケアの手引き」

2016年7月27日
国立研究開発法人国立がん研究センター

国立研究開発法人国立がん研究センター中央病院(院長:西田俊朗、東京都中央区)は、がん患者さんに対するアピアランスケアの医療者向け手引き書「がん患者に対するアピアランスケアの手引き」を作成しました。

同手引き書は、アピアランス支援センター野澤桂子センター長を研究代表者とする「がん患者の外見支援に関するガイドライン構築に向けた研究(国立がん研究センターがん研究開発費)」班によりまとめたもので、各種診療ガイドラインの作成手法を用い、アピアランスケアに関する様々な情報をエビデンスに基づき整理しました。同書で示す指針や提言に基づいたアピアランスケアが医療者を通じ提供され一定の水準が担保されることが期待されます。


アピアランスケアとは

アピアランス(Appearance)は、広く「外見」を示す言葉です。がん患者のアピアランスケアは、患者さんの外見問題の解決を学際的・横断的に扱う新たな領域とし、そのための個々の支援方法を「アピアランス支援:外見に関する諸問題に対する医学的・技術的・心理社会的支援」としています。

国立がん研究センター中央病院のアピアランス支援センターは、治療に伴う外見変化に対処し、がん患者さんが自分らしく生活できるよう支援することを目的に2013年7月に開設されました。院内での患者さん向けプログラムの実施のほか、全国のがん診療連携拠点病院の医師・看護師などを対象とした研修の実施など、全国の各施設でも同様の活動が行えるネットワーク構築にも取り組んでまいりました 。


がん患者のアピアランスケアの現状

近年、がん医療(手術療法、放射線療法、化学療法)の進歩により生存率が改善し、また通院治療環境の整備により仕事を持ちながら通院している患者さんが32.5万人(厚生労働省「平成22年国民生活基礎調査」を基に同省健康局にて特別集計)とも言われています。このような背景により、がん患者さんの治療に伴う外見変化に対する意識が強まり、医療現場におけるサポートの重要性も認識され始めています。しかし、具体的なアピアランスケアの方法については、未だ玉石混交の情報が流れており、根拠のない情報や実生活に合わない情報に戸惑う患者さんや医療関係者から多くの質問が当センターに寄せられています。


「がん患者に対するアピアランスケアの手引き」の特長

「がん患者に対するアピアランスケアの手引き」は、治療や患者指導、情報提供を行う医師・看護師・薬剤師・その他医療従事者を対象としています。医療者がより良い治療や患者支援の方法を選択する際の指針となるよう、アピアランスケアに必要な情報をエビデンスに基づき整理しました。

本手引きは、現在までに集積しているエビデンスを記すことによって、エビデンスの少ないアピアランスケア研究の現状と課題も明らかにしています。このような現状と課題を示すことは、新たな議論や研究を生むきっかけとなり、アピアランスケアの発展につながることを期待しています。

本手引き作成により、アピアランスケアがようやくスタートラインに立ったと考えられます。

治療編(化学療法、分子標的治療、放射線治療)では、がん治療によって生じる外見問題をまとめ、その症状に対する治療方法を検討しています。
日常整容編では、医療の分野では取り上げられることの少なかった日々の生活・衛生習慣について検討しました。
患者さんからの質問で、エビデンスが無く今まで医療者が答えにくかった「治療が終わって髪の毛が生えてきたけれど、髪は染めてもいいのか?」「ざ瘡がある時の髭剃りは?」「爪が変形してしまったが、ジェルネイルで整えてもいいのか?」などについて、全体会議を通じたエキスパートオピニオンとして一定の基準を示しています。
通常のガイドライン作成手続きに厳正に従い作成しましたが、新たな領域であるため、治療編・日常整容編ともに、十分なエビデンスが確認できない問題もありました。それらについては、エビデンスのないことを明記したうえで、研究班のメンバーが討議し、エキスパートオピニオンとして対処方法を提言しています。
医学(腫瘍内科・皮膚科・放射線科・形成外科・乳腺科)だけでなく、薬学、看護学、香粧品学、心理学という異なる専門領域の専門家が、がん患者のアピアランスケアという目的のもとに、協働し作成しました。今までにない学際的で画期的な取り組みとなっています。

書籍概要

「がん患者に対するアピアランスケアの手引き」2016年版
編集: 国立がん研究センターがん研究開発費「がん患者の外見支援に関するガイドライン構築に向けた研究」班
発行: 金原出版株式会社
発行日: 2016年8月1日
定価: 2,500円+税

 

これでMSWの応募こなかったら・・・・なんてことは考えないで今日はもう寝ます。ではでは。