公開日:2019年01月11日

医師の働き方、働く場所の選択は今後どんどん狭まっていくでしょうね。

こんにちは、札幌の在宅医@今井です。

この数日PCが使えない環境にいたので久々の更新です。

さて少し前の記事ですがメディウォッチの記事で面白い記事を読みました。興味ある方は是非飛んだ先で読んでみてください。

外来医師が多い地域で新規開業するクリニック、「在宅医療」「初期救急」提供など求める―医師需給分科会

冒頭の文だけ少し引用させてもらいます。(赤文字は今井が気になった部分です)

「限りある医療資源の有効活用を目指し、外来医師が多数である地域(2次医療圏)においては、クリニック(診療所)を新規開業に医師に、「▼在宅医療▼初期救急医療▼公衆衛生―などの地域で求められる役割を果たす」ことを求めることとする―。

12月26日に開催された医師需給分科会(「医療従事者の需給に関する検討会」の下部組織)で、こういった方針がまとまりました。

来年度(2019年度)に都道府県で外来医療計画の策定などを行い、2020年4月から新規開業の届け出書の中に、上記のような「地域医療に貢献する」旨を記載することになります。」

この開業制限の問題ですが二つ、気になることがありました。

一つ目はやっぱり既得権益者はどうなるの?ってことです。新規に開業する医師にのみそのようなタスクを負わせるのは基本的には間違っており、やるなら既存の開業医にも全て当てはめるようにすべきなのが原則ではないかと思います。

おそらく国はそこまで問題を大事にせずにゆっくりと医療制度自体を変えていきたいと考えてる&既得権益側もそのような医療はしたくない、というところで意見が一致して”新規開業医のみ”というしばりになったのではないかと思いますが・・・・既得権益者のみを優遇し新規の開業医はどうでもいい、という姿勢は医師間の結束において大きな問題を含むことは必至になりそうですね~。

二つ目は長期的には医師の働き方、医師の働く場所の選択はかなり限定されることになるのが目にみえる形になってきた、ということです。

少なくとも日本においては医師の仕事はかなり窮屈な、選択できる幅の狭い職業となっていくことになるでしょう。確かに市民のために働くのが医師の仕事ですが、競争がなくなることで結局はスキルが磨かれず、またスキルのある医師はそのような環境で働くことを良しとせずにどんどん流出していくでしょうね。

長期的に見た場合は必ず悪影響の方が大きくなると個人的には考えますが皆さんはどう思いますか?

この議論、近日中にでも結論でるでしょうが、個人的には絶対やめた方がいいかと思いますが・・・・さらにこれからは医師だけ地方に配置すれば医療の問題が解決する、っていう時代ではないですし。薬剤師、看護師、介護士はどうするのでしょうか?

皆さんのお考えはいかがでしょうか?よければご意見教えてくださいね。

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