公開日:2018年10月24日

”困った時にはあのクリニックに行ってね、往診もしてくれるから”・・・・【こんな患者さん紹介は困ります】

こんにちは、札幌のかかりつけ医&在宅医@今井です。

 

年中無休の外来も初めてから1年がたちました。おかげ様で順調に来てくれる患者さんも増えてきています。

さらによくできる外来看護師さんや医療事務がサポートしてくれ、さらに自分にはない能力がある川端先生が一緒に仕事をしてくれているので快適に仕事をさせて頂いています。

外来&在宅医療、在宅緩和ケアを地域に根差した形で行うこと、それがこのクリニックのミッションだと自分では思っており日々外来も在宅も診療していますが・・・・・えぇ、そんな中困る患者さんの紹介がたまに目につくようになってきました。

これを紹介って言っていいのかどうかわからないのですが、とある癌疾患の治療中の患者さんで他院(Aクリニックとします)で治療継続している患者さん、そこのお医者さんから

「困った時はあそこのクリニックの先生に往診お願いしてね」

「土日もやっているし在宅もしているから大丈夫だよ」

っておっしゃっておられるようです。

先日そんな患者さんから週末に(当院は全く知らない、情報もない患者さんです)

「動けなくなってきたので往診して欲しい」

「Aクリニックの先生が当院に電話して言ったら来てくれるって言った」

とのことで外来に電話がありました。

土日は往診は原則していないこと、病状がシビアであるため治療経過がわからないと往診も難しいであろうことをお伝えし、まずは外来に来て頂いたのですが・・・・手紙もなく来院され、病状は即入院の状態、結局病院に紹介となりました。

 

突然何もなく患者さんこっちに投げられると当院も困りますし、やっぱり何より患者さんも可哀そうです・・・近いうちにこの先生の所にはご挨拶に伺って今後の診療の協力体制についてどうしていくのがいいのかを相談した方がいいかも知れませんね。

 

という訳で困った時には頼ってもらうのはありがたいのですが、病状として予測できる悪化があるのであれば早めに受診してもらわないともしかしたら受けたい医療はうけられないかも知れません。

事前に色々考えてもし将来在宅医療や在宅緩和ケアを受けたいのであれば、早めに当院への受診も検討してみてくださいね。

 

 

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