公開日:2018年07月08日

地域の中でしてみたい事業のアイデアをいくつか挙げてみる。

こんにちは、札幌は宮の森を中心に診療している在宅医@今井です。

朝日新聞で在宅医療に関する記事としてこんな記事みつけました。

腕輪型端末で在宅医療患者を見守り 岐阜の病院など開発

「在宅医療を受ける患者を24時間体制で見守るシステムを、松波総合病院(岐阜県笠松町)が来年度から導入することを検討している。腕輪型端末で患者の健康状態を常に把握し、異常があれば医師らに連絡が入り、救急搬送などを指示する。高齢化が進む中、患者が安心して過ごせる環境づくりを支援する。

松波総合病院と医療関連サービスのトーカイ(岐阜市)が連携して開発した。本格運用を前に、トーカイは今年8月から患者に機材の利用サービスを始める。複数の医療機関がシステム導入に関心を寄せているという。

使用する端末は約25グラムの腕輪型。患者がこの端末を身につけると、脈拍や血圧などを24時間測定する。当直の医師や看護師らは、パソコンやスマートフォンで患者のデータを常に把握できる仕組みになっている。

異常なデータが検出された場合は、医師のスマホなどにアラームで知らせる。医師は送られてくる患者の健康状態についてのデータを参考に、必要な措置を取る。119番通報で病院に救急搬送を依頼したり、警備会社の警備員に訪問してもらったりする。かかりつけの訪問看護スタッフに連絡することも想定している。端末には緊急ボタンもあり、患者自ら助けを求めることもできるという。

病院を運営する社会医療法人・蘇西厚生会の松波英寿理事長は「超高齢化社会に向けて、安心して在宅医療を受けられる体制を作りたい」と話す。端末は、災害発生時の安否確認にも活用できるという。(山野拓郎)」

 

 

 

超高齢化社会において安心して在宅医療を受けられる体制・・・確かに現場で仕事をして同じことを感じる機会は多いですね。

個人的には札幌という地域で今後20年先を見たときに何とかコミュニティを守るためにしたいと思っている事業がいくつかあります。

アイデアだけですがいくつかこんな事業できたらいいなっていうものを挙げてみたいと思います。

1介護保険に頼らないレスパイト施設

現在の在宅医療はある意味介護保険に囚われてしまっている面は否定できません。もっと利用者本位で使い勝手のいい施設があったら絶対地域の人のためにはなると思っています。こちらはアイデアだけではなく過去にブログで書いたことありますが現在どうにかできないか実際に検討中です。

2在宅医療クリニックや訪問看護ステーションなどの情報、口コミサイト

ほら、今ってどのクリニックがどのように活動してどのくらい熱心に診療しているのか、どのようなスタイルなのかって全くわからないじゃないですか?訪問看護ステーションも同じですよね。

在宅医療の普及のためには、市内のクリニックやステーション、ケアマネさんの基本情報や方針などがまとまっていて、口コミなどが書き込める情報サイトは必須ではないかと思います。

医師会では中々できないでしょうから個人でやってもいいのかなぁとか最近は考えていますがどうしようかな・・・やってみたい気はします。

3地域ボランティアの組織化

これまでのボランティアってどちらかというと高齢者が自分の仕事を終えた後余った時間を使うためにする様な印象が強かったと思いますが、正直これからの時代では退職するっていう選択肢自体がなくなるのではないかと思っています。年金の支給額今のままで続く訳ないですし・・

正社員で週5日きちんと働く人もいれば何かしらの仕事を週1~3日くらいで働く人も増えると思います。

その余った時間がある人がその時間を無駄にするのではなく、何とか地域でぎりぎりで生活している人のために還元してもらうような組織をつくることってこれからは絶対重要になると思います。

これには今までのように無償で、ってことは難しいかも知れませんので医療機関でトークンが発行できるようになればそれを利用してもらって、っていうのも面白いかと思っています。

いずれにせよボランティアの組織化って誰かが頑張らないといけないですのでこれもできれば取り組んでいきたいですね

4子供が孤立化しないためのコミュニティサービス

高齢者を主体としてみていく在宅医療の現場ですが、逆説的ですがこれからはどうしたって数が少ない子供をどうしていくのか?っていう点は非常に在宅医療を考える上でも重要になってくると考えています。ダブルケアも当たり前になるでしょうしね・・・

高齢者にきちんとした在宅医療を提供するためにも子供のサポートをどうしていくのか、そんなコミュニティサービスも考えて行きたいですね。

 

在宅療養支援診療所はこれからはコミュニティマネージャーの役割も積極的にしていかないといけませんね。

皆さんのアイデアはどうでしょうか?何かあれば教えてくださいね~

 

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