公開日:2018年05月26日

【在宅医療の普及に必要なことは?】講演も大事ですが、一番は現場で努力し重要性を理解してもらうこと・・・

こんにちは、明日日曜日の外来診療に備え本日は休日の札幌の在宅医@今井です。

在宅医療の普及に必要なことは?

先日とある在宅患者さんの終末期のケア&お看取りをすることになりました。普段入ることがない住宅であったのですが、聞けば訪問看護も併設しているし自分もよく知っている在宅医の先生も診療に来ている、これまで住宅で看取りもしているとのこと・・・

その先生はよく在宅医療の普及のために講演や各種集まりで積極的に発言されている先生で、正直そういうことが好きではない今井としては「よく頑張って活動しているなぁ」って単純に素晴らしいと思ってその活動を陰ながら応援していました。

とまあそんな先生が入っている住宅だから看護師さんも大丈夫だろうとは思っていたのですが・・・・患者さんを看取った後にびっくりすることがありました。

エンゼルケアを知らない看護師さん

患者さんを看取った後当然エンゼルケアなりなんなり一緒に家族と医者と看護師でするんだろうなと思ったのですが、何もすることなくそのまま・・・・

気になったのでエンゼルケア一緒にしませんか?とお話ししましたが

エンゼルケアってなんですか?

って逆に質問されてしまいました。これは衝撃でした。

今まで看取った後何していたの?って聞くと何もしていませんと・・・その在宅医の先生は今までエンゼルケアについて何も話しなかったの?って聞くと「言われたこともないですししたこともありません」とのことでした!!

在宅の現場で努力することが最も重要

いやー、びっくりしました。軽くカルチャーショックでした・・・

結局諸々教えてあげましたが、今までの看取りの患者さん何してたんだろ?在宅医療ってどう思われていたんだろうっていう思いが拭えません。

確かに在宅医療の普及のためには講演や各種研究会などでの発表などが必要でしょう。ただあくまでそれは実際の現場できちんと在宅医療を提供することでその重要性を理解してもらうことが最も重要で、それ抜きにしてはいくら在宅が最高だ!っていっても普及しませんよね。

・・と言う訳で、看護師さんや住宅の方、患者さんや家族の方が「在宅医療っていいな」「受けていてよかったな」って思ってもらえるように、自分は現場でコツコツと診療と周囲のスタッフへの教育、啓蒙を頑張っていきたいと思います。

 

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