公開日:2018年04月04日

在宅医となり病院の外にでて理解できたこと~病院の専門特化による診療はデメリットの方が大きい!!

こんにちは、札幌の在宅医@今井です。

2011年の10月に在宅専門の診療所として開業して今年で7年目・・・思えば本当に色んなことがありました。活動する範囲の拡大、スタッフの増加、法人化、スタッフとの別れ、そして新たな出会い・・・その中でも在宅医となり病院の外にでたことで客観的に病院医療をみることができるようになったことは医師としても大きな転機となっています。

病院の外にでることで理解できたこと

自分は病院で努めていた時、専門科の診療に従事していた時はいかに専門科の純度を高めるか、それが全てでした。少しでも手術がうまくなるように、ひとつでも専門科の知識を得るために全ての努力を注いでいました。

今からおもえば本当に患者さんのためになっていたのか・・・・不明ですが、それが専門医が並ぶ中で自分の価値を証明することと信じていました。

紆余曲折あって在宅医となりましたが、外から患者さん目線で病院をみてみると「専門特化した科による診療は患者さんにとってメリットよりもデメリットの方が大きいな」とよく感じています。上記のようにどうしても専門医による診療は患者さん目線というよりは専門医としての活動からの目線のウエイトが大きくなることがあり、必ずしも患者さんのために100%、ということにならないことがしばしばあります。さらにさらにこの時代では行き過ぎた専門科診療は科同士の連携をなくし極端なポリファーマシーや無責任な診療に行きつきます。

病院での専門医による専門科診療はもう限界にきているのではないでしょうか?病院にいたら気がつかないでしょうが、外からみたら明らかにそれを感じます・・・・それって患者さんのための診療っていうより専門科足らしめるための診療だけで自己満足じゃない?って・・

本当の意味で専門科による診療を実のあるものにするためには、逆説的になりますがかかりつけ医制度の普及をすすめることがもっとも効果的となると考えますがどうでしょうか?

 

 

”王様は裸だ”こう言える人は少ないでしょう。病院での専門科診療についても同じで、それって無駄ですよねと言える人は少ないと思います。

そんな中ですが病院の外にいる自分としては”病院での専門科診療は限界だ”自分はこれを声を大きくして言いたいと思います・・・・

皆さんのまわりはどうですか?行き過ぎた専門科診療はありませんか?よければご意見くださいね。

 

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