公開日:2018年04月01日

訪問鍼灸、マッサージに関して諸々の疑問・・・医療との連携、質の担保、他の保険制度との整合性などは早急に是正しないとだめですね。

こんにちは、札幌の在宅診療医@今井です。

先日ある人と話をしていて全くの異業種から訪問介護、訪問鍼灸に参入しようと思っていますがその際には宜しくお願いします、とのことでした。

異業種からの参入自体はよくあるのでいいかと思いましたが、訪問針灸やマッサージについては最近少し気になっています。あまりにも制度としてどうなのかなぁと・・・

自分が訪問針灸やマッサージについて疑問に思うことは以下

①医療保険の制度を利用しているが、医師や看護師とは別個に活動しており連携がない。施術報告書などはあげてくれる方いますが正直あれでは不十分です。

②医療保険で入るため気がつかないうちに多数回で入りまくっていることがある。

③機能向上のためにリハビリと謳っているいるところもあるが、リハビリとしても何を目的としてのリハなのか明確としている事業所がほぼない。つまりリハ不適格なのに訪問リハと謳っている。

④診療の質の担保が不明。効果が不明。

⑤札幌でもありますが一部高齢者施設で施設が別会社で訪問針灸会社設立→その施設の人全員に施術などかなりあくどいことをしているところもある

⑥なぜに往診で距離加算があるの?

⑦同意書で最初から全身に○がついている場合があるのはなぜ?あと勝手に延長されているのはなぜ?

などなど・・・

もちろんきちんと施術されている方も知っていますので全員がそうだとは思いません。ただ業界全体を通してみると

①医療(というか他職種)との連携がない

②本当に効果があるかが不明

③保険制度自体が問題

というのは否めない事実なのではないでしょうか?正直訪問鍼灸やマッサージが医療保険で制限なく入れるのはならば訪問看護こそ医療保険とすべきと思います。ここらへんの制度設計も正直整合性がとれていないですよね。

訪問針灸やマッサージに関わる真面目に仕事をしている人のためにも今後医療制度の中にどう組み込んでいくのかはきちんと考えなくてはいけないと思います。正直一部の医療者はこれらのサービスは保険から外すべきと主張するでしょうが現実これだけ制度として動いている&従事している人が多い業界をいきなり保険適応外にするのは難しいですし現実的ではありません。

自分としては医師や看護師ときちんと連携して、かつ質が高く誰からみても納得される制度設計を早急にしないと医療者からも、患者さんからも訪問針灸やマッサージ不要論がバンバン出てくるのではないかと思います。

 

最後に船井総研が訪問針灸をとりまく事業について開催している講習会の内容をみてみましょう。本当にこれは患者さんのためになるような事業をつくれるのでしょうか?自分にはそうは思えせんが・・・

財経新聞より

【船井総合研究所】今後さらにニーズが拡大する注目の「訪問鍼灸事業」異業種から新規参入3年で月売上900万円を達成するノウハウを公開

「訪問鍼灸事業新規立ち上げセミナー」を開催

株式会社船井総合研究所は2018年4月20日(金)と26日(木)に、それぞれ大阪と東京において、「訪問鍼灸事業新規立ち上げセミナー」を開催いたします。

現在、寝たきりの高齢者は190万人にのぼり、これは要介護認定を受けた高齢者の3人に1人の割合に相当すると言われております。「訪問鍼灸事業」は、このような寝たきりの高齢者を定期的に訪問して鍼灸による治療を行い、身体機能の改善を図るサービスであり、社会性と収益性が両立できる注目の急成長シニアビジネスです。

なぜ今、「訪問鍼灸事業」が注目されているのでしょうか。それは、国として「機能改善」に力を入れていく方向性を明確に示しているためです。
最近では、大手介護会社が要介護度を改善した高齢者に保険金を支払う金融商品の販売を始めました。また、国家予算を見ても、ADL(=Activities of Daily Living、日常生活動作)を改善した自治体へのインセンティブ交付金は200億円も計上されています。今後も、この動きは続くものと考えられます。
このことからも「訪問鍼灸事業」は今後、よりニーズが高まっていく事業といえます。さらに医療保険内のサービスであるため、利用者はケアプランの空いた時間に低負担でサービスを受けることができます。

本セミナーでは、全くの異業種から新規参入して3年目で月売上900万円を達成した、株式会社アイリス(大阪府吹田市)代表取締役 池田徳孝氏をゲスト講師としてお招きし、事業立ち上げの経緯や成功のポイントなどをお伝えいただきます。
また、船井総合研究所のコンサルタントからは、訪問鍼灸業界の現状と将来性、そして事業立ち上げの具体的な手法を公開いたします。

▼セミナー詳細・お申込みはこちらから
http://www.funaisoken.co.jp/medical/kaigo-keiei/shinkyu_lp.html

■「訪問鍼灸事業」新規参入5つの魅力
1. 100万円以下の低投資でスタート可能
2. 営業利益率30%超の高収益事業
3. ストック型のビジネスモデル
4. 本業との相乗効果が多数
5. 成長市場かつ空白マーケットなので早期一番化

■ さまざまな業種からの参入事例多数
・IT会社がシニアビジネス未経験で参入して3年で月売上900万円を実現(大阪府)
・介護会社が訪問鍼灸事業を始め、本業との相乗効果を生かして1年で月売上150万円を達成(福岡県)
・介護会社が本業の見込み客を獲得することができ、集客コストが削減されて経営が安定化(広島県)

■ 主な対象業種
介護 / 整骨院 / 調剤薬局 / 不動産 / 司法書士 / 行政書士 /
保険 / 介護人材紹介・派遣 / 老人ホーム紹介 / 見守りサービス / 配食

■ こんな方におすすめ
・本業の売上が伸び悩んでおり、新しい事業の種を探している
・利益率の高いビジネスを探している
・高齢者や介護施設、病院等シニアに関わる事業を行っている
・シニアビジネスの業界に参入したい
・事業を多角化させて経営を安定させたい

自浄作用のない業界は絶対これからは生き残れません。在宅医や訪問看護師もそうでしょうが・・・皆さんもそう思いませんか?

 

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