公開日:2016年05月14日

クリニックからの訪問看護とステーションからの訪問看護の違い

こんにちは、札幌の在宅&在宅緩和ケア医@今井です。

あまり知られていないかもしれませんが一般的に外来をしているクリニックからでも在宅療養中の患者さんに看護師さんを訪問させることができます。いわゆる”みなしの訪問看護”という制度です。

一方最近では訪問看護といえば訪問看護ステーションからのものが一般的になっていますが両者にどのような違いがあるか皆さんは知っていますか?大体自分が理解するところ以下の点となっていますので、もし知らなかったら参考にしてください。

①診療報酬:介護保険でも医療保険でもクリニックからの訪問看護の方が圧倒的に安いです。これは訪問看護療養費の有無が一番の原因ですが(他にも加算などもありますが)、介護保険に関しては単純に訪問看護ステーションからの看護の方が1.3倍くらい単価が高くなっています。

②指示の出し方、受け方:ステーションは皆さん知っている通り医師が訪問看護指示書を作成して発行、それに基づいて訪問看護をすることとなります。一方クリニックに関してはカルテへの記載だけで問題ないため、クリニックからの訪問看護への指示の方が圧倒的に簡素となっています。

③点滴などの物品の用意:点滴などをするときにステーションはこれまでは物品管理ができないため全て診療医が持参しなければいけません。一方クリニックの場合はすぐに看護師がもちだせるため医師の負担はかなり少ない状態です。

いずれステーションでも物品管理ができるようになるでしょうがしばらくは先の話ですね・・・・・

④書類作成:介護保険の訪問看護に関してはケアマネへの報告書の作成が必要なのは両者とも同じです。一方医療保険の訪問看護に関しては、クリニックのみなしの訪問看護の場合は看護師は医師に報告するのみでOKです。これが訪問看護ステーションであれば報告書などの書類作成が必要になります。

みなしの看護は書類がらく!!これは圧倒的に実感できると思いますよ。

⑤自費設定:訪問看護ステーションの場合は土日祝日夜間などは場合により保険請求+3000~5000円程度の自費徴収を設定しているところがありますが、クリニックからの訪問看護の場合は保険診療のみですので差額の徴収は認められません

 

 

以上でしょうか。ただこれは2016年現在の話ですので状況はどんどん変わっていくと思います。現在の状況気になる方はブログどんどん最近の読んでみてくださいね~

 

4月から産婦人科出身の森先生がこられたので「妊婦さんが体調崩した場合は(40歳未満が殆どなので)医療保険での訪問看護が週3回までなら受けられますよ、訪問看護もやる産婦人科クリニックとかあったら面白くないですか?」と提案したところ現場はそんなに余裕がないですよ、とのことで3秒で却下されました。確かにそうですよね・・・・・・

 

*みなしの訪問看護に興味ある方は以下も参考にしてみてください。

みなしの看護を立ち上げる時に一番最初に決めるべきことは・・・

みなしの訪問看護について、実際にクリニックや病院でどう導入したらいいか相談に乗っていますよ。

クリニックや病院などの医療機関からの「みなしの訪問看護」が普及しない理由

 

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