公開日:2013年04月06日

お勧めの一冊

時間があると本屋に行くことが好きです。本を買うことが好きです。でももちろん買ったときは読むつもりなんですが、日々の時間に追われ家にはこれまでに買ったはいいけど読んでない本がたっぷり(当然妻には怒られますが)。そんな自分ではありますが細切れの時間をみつけてちょくちょく読書していってます。今回のおすすめの本はこちら、

「エンジェルフライト」佐々涼子作

国境を越えて搬送される遺体の取り扱われ方の現状、また単純に搬送を行うのみならず遺体を可能な限り”修復”し家族へお届けする国際霊柩送還士の仕事等について書かれています。自分はこんな仕事があるなんて恥ずかしながらこの本を読むまでは知りませんでした。又日々患者さんを看取る側の医師としては改めて死者を弔うことの意味、葬儀という儀式自体の意義についても考えさせられました。自分達も自宅で患者さんを看取った後どうしてあげるべきなのか、これまでの対応でよかったのか考えないといけないですね。在宅に関わる医療者さん、ぜひ皆さん買って読んで下さいませ。